« ミッションおろし。 | トップページ | マイナー車のエンジンセッティング・MoTeC M8 »
4ZC1コンロッドの寸法の詳細です。
外形至って普通のI断面ではないかと思います。
大端部径52mm
メタル径は49mmです。
厚みは大端部27mm
小端部23mm 画像にはありませんが小端部径は22mmの圧入です。
そして、長さが113.5mm
元々がトラック屋さんの設計したエンジンですのでパワーの割りにごつい物と思います。
恐らく同排気量のディーゼルと同じ型で起こした素材ではないでしょうか?違うのはピン径のみ。
ヘッドボルトもクランクキャップボルトもM12ですしね。ディーゼル設計?
2014年2月13日 (木) 11時49分 10.エンジン | 固定リンク | 0 Tweet
手持ちの資料で可能な範囲で調べてみると、この長さのコンロッドは大元をたどると初代ジェミニディーゼルの4FB1(1800)エンジンに行きつくようです。
4Z系は元々はファーゴ用の4ZA1(1600)から始まり、内径82×75のコンロッド長128。それが1800の4ZB1(これもアスカより前にファーゴに積んでいた)になった時に内径84×82・コンロッド長133.5という4FB1と同じになります。4ZC1は4FB1のボアのみを変更する形で、コンロッドに変更を加えたような記述はありませんでした。
1800にする時に既にあった同排気量のディーゼル用設計を流用し、2000化する時はボアのみ変更した為コンロッドはそのまま生きた、という流れのような気がしていますが、このパターンはこの後も続くようで、
4FB1の84ボアに長さ150コンロッドを使って4FC1(2000)を作り、今度は88ボアと150コンロッドで4FD1(2189CC)や4ZD1を作り、そして92.6ボアと150コンロッドで4ZE1、という流れがあるみたいです。ちなみに私のファーゴの4FG1(2380CC)はボア89.3の147コンロッド(クランクストロークは4ZE1と同じ)というちょっと異端なサイズなのですが、排気量が2400を超えないようにコンロッド側で調整していたんでしょうか。
既にご存じの内容でしたら、申し訳ありません。
投稿: なかしん | 2014年2月14日 (金) 01時05分
詳しい解説ありがとうございます。
でも流用できるかというと・・・ガソリンとディーゼルでピン径が全く違うんですよね。
うちのみどりちゃんは前回の仕様が4ZD1クランク(90)&レガシィピストン(92)で2392cc 今の仕様は4ZE1クランク(95)&レガシィ6ピストン(89.2)で2374ccなので4FG1とほぼ同じですね。 NERO子ちゃんは4ZD1クランク(90)&Z32オーバーサイズ社外ピストン(89)で2239ccです。
気になるのはコンロッドよりもクランクの互換性。 4F系と4Z系でボアピッチや親メタルのサイズ等が同じなのは確認できたのですが、クランクプーリーやフライホイールの辺りのサイズ等が確認できませんでした。
もし同じであれば4FG1クランクを使って安く2392ccを作ることができるんですけどね。
投稿: かわばた | 2014年2月16日 (日) 00時40分
ご返答ありがとうございます。
クランクシャフトですが、4FG1のクランク、あくまで図面上で見る限りはバランサーの数が8つであること(4FC1時代から)や、ストロークが共に95ミリである事等4ZE1用に非常に良く似ています。4ZE1は先に海外に出ていたので87年末デビューの4FG1の方が開発自体は後なのかもしれませんが、検証してみる価値はあるかもしれません。 現在手元にはないのですが、当方の予備として解体した4FG1から摘出してもらったクランクが1セットあります。今年中に引き取るつもりなので、検証用にお貸ししてもいいかなと考えています。 このクランクは、私のファーゴのエンジンをプライベーターの方に腰上OH&チューンしてもらった際、フロントクランクオイルシール部のボルトがどうしても外れなかった(設備的な問題の可能性もありますので、ちゃんとした道具があれば外れるのかも)為の保険として摘出をお願いしたものなので、それが外れれば無償譲渡しても問題ないのですが。
4F系のフライホイールのサイズについては1987年11月発行のファーゴの新型車解説書に出ていました(中心部開口部の直径は50.5)が、ミューの4ZE1マニュアル用とは外径等は微妙に違うようです。クランクプーリーは解体元に残っていないか聞いてみます。3月の解体式の際には、今回の調べで使った各種解説書(ファーゴとアスカとビッグホーンとミュー)は持っていきます。
投稿: なかしん | 2014年2月16日 (日) 01時59分
久々のコメントで方法がわからず、なかなかコメントできませんでした。 サニーにも流用は難しそうですね。Lだと近いのかもしれません^^
投稿: らもをん | 2014年2月20日 (木) 23時03分
大短部径が小さくなるのであればクランクの変芯加工とかで遊べるんでしょうけれど、大きくなるのではそれこそクランクを作り直さないと。。。
PIAZZAのエンジンをいつも見ているので、他のエンジンを見ると本当にこれで大丈夫か? と思ってしまいます。
と言ってもバラしたことがあるのは、RBと928GTSと5012だけですが。。。
投稿: かわばた | 2014年2月21日 (金) 08時22分
名前:
メールアドレス: (ウェブ上には掲載しません)
アドレス(URL):
この情報を登録する
内容:
この記事へのトラックバック一覧です: 頼まれコンロッド:
コメント
手持ちの資料で可能な範囲で調べてみると、この長さのコンロッドは大元をたどると初代ジェミニディーゼルの4FB1(1800)エンジンに行きつくようです。
4Z系は元々はファーゴ用の4ZA1(1600)から始まり、内径82×75のコンロッド長128。それが1800の4ZB1(これもアスカより前にファーゴに積んでいた)になった時に内径84×82・コンロッド長133.5という4FB1と同じになります。4ZC1は4FB1のボアのみを変更する形で、コンロッドに変更を加えたような記述はありませんでした。
1800にする時に既にあった同排気量のディーゼル用設計を流用し、2000化する時はボアのみ変更した為コンロッドはそのまま生きた、という流れのような気がしていますが、このパターンはこの後も続くようで、
4FB1の84ボアに長さ150コンロッドを使って4FC1(2000)を作り、今度は88ボアと150コンロッドで4FD1(2189CC)や4ZD1を作り、そして92.6ボアと150コンロッドで4ZE1、という流れがあるみたいです。ちなみに私のファーゴの4FG1(2380CC)はボア89.3の147コンロッド(クランクストロークは4ZE1と同じ)というちょっと異端なサイズなのですが、排気量が2400を超えないようにコンロッド側で調整していたんでしょうか。
既にご存じの内容でしたら、申し訳ありません。
投稿: なかしん | 2014年2月14日 (金) 01時05分
詳しい解説ありがとうございます。
でも流用できるかというと・・・ガソリンとディーゼルでピン径が全く違うんですよね。
うちのみどりちゃんは前回の仕様が4ZD1クランク(90)&レガシィピストン(92)で2392cc
今の仕様は4ZE1クランク(95)&レガシィ6ピストン(89.2)で2374ccなので4FG1とほぼ同じですね。
NERO子ちゃんは4ZD1クランク(90)&Z32オーバーサイズ社外ピストン(89)で2239ccです。
気になるのはコンロッドよりもクランクの互換性。
4F系と4Z系でボアピッチや親メタルのサイズ等が同じなのは確認できたのですが、クランクプーリーやフライホイールの辺りのサイズ等が確認できませんでした。
もし同じであれば4FG1クランクを使って安く2392ccを作ることができるんですけどね。
投稿: かわばた | 2014年2月16日 (日) 00時40分
ご返答ありがとうございます。
クランクシャフトですが、4FG1のクランク、あくまで図面上で見る限りはバランサーの数が8つであること(4FC1時代から)や、ストロークが共に95ミリである事等4ZE1用に非常に良く似ています。4ZE1は先に海外に出ていたので87年末デビューの4FG1の方が開発自体は後なのかもしれませんが、検証してみる価値はあるかもしれません。
現在手元にはないのですが、当方の予備として解体した4FG1から摘出してもらったクランクが1セットあります。今年中に引き取るつもりなので、検証用にお貸ししてもいいかなと考えています。
このクランクは、私のファーゴのエンジンをプライベーターの方に腰上OH&チューンしてもらった際、フロントクランクオイルシール部のボルトがどうしても外れなかった(設備的な問題の可能性もありますので、ちゃんとした道具があれば外れるのかも)為の保険として摘出をお願いしたものなので、それが外れれば無償譲渡しても問題ないのですが。
4F系のフライホイールのサイズについては1987年11月発行のファーゴの新型車解説書に出ていました(中心部開口部の直径は50.5)が、ミューの4ZE1マニュアル用とは外径等は微妙に違うようです。クランクプーリーは解体元に残っていないか聞いてみます。3月の解体式の際には、今回の調べで使った各種解説書(ファーゴとアスカとビッグホーンとミュー)は持っていきます。
投稿: なかしん | 2014年2月16日 (日) 01時59分
久々のコメントで方法がわからず、なかなかコメントできませんでした。
サニーにも流用は難しそうですね。Lだと近いのかもしれません^^
投稿: らもをん | 2014年2月20日 (木) 23時03分
大短部径が小さくなるのであればクランクの変芯加工とかで遊べるんでしょうけれど、大きくなるのではそれこそクランクを作り直さないと。。。
PIAZZAのエンジンをいつも見ているので、他のエンジンを見ると本当にこれで大丈夫か?
と思ってしまいます。
と言ってもバラしたことがあるのは、RBと928GTSと5012だけですが。。。
投稿: かわばた | 2014年2月21日 (金) 08時22分