みんなが悩むデスビの不良。(2011年9月)
このエンジンにはオーナーなら必ず遭遇する致命的な欠陥があります。
1つはハーネスの不良。もう1つはデスビの不良。
デスビはのローター&キャップはこの車で最も速いサイクルで交換する定期交換部品かもしれません。
症状としては、冷間での最初の始動は全く問題なし。
数分走るとアイドリングがバラつきだしエンジン止まりそうになります。酷くなると止まってしまい再始動はできません。
同様に、数分走ってバラついている段階でエンジン止めると再始動できません。
近所のスタンドやコンビニに行くと始動不能になったりするのでとっても神経使います。
エンジン掛からないのは恥ずかしいですからね。
でも、そのまま1時間ほど置いておくと普通に走れます。
その後は1日症状は出ませんが翌日には同じ症状になります。
いろいろと調べてみるといくつかの不調原因といわれているものがありました。
クランク角センサー・水温センサー・エンジンハーネス・そしてデスビです。
水温センサーは交換したしハーネスは昨年作り直しましたね。
最初は温まり初めが調子悪いので水温関係を疑っていました。
でも結局のところは点火のリークだったんですね。
正直なところ、MoTeC化するつもりなのでお金はかけたくありません。
今まで低回転でのデスビのトラブルって考えたこともないんです。
PIAZZAもデスビですが、中がオイルまみれでドロドロになっていても普通に走るしなんにも問題ないんです。高回転高負荷で失火するかなって程度。だから最初はデスビなんて疑ってもいませんでした。
そこで、デスビを開けてみたら初めて見た不思議な構造。
ローターとキャップの接点がないんです。だからスパークギャップがデスビの中に2箇所ある。
なので、普通のデスビなら
コイル・コード・キャップ・ローター キャップ・コード・プラグ
となるところですが
コイル・コード・キャップ ローター キャップ・コード・プラグ
となっています。
そして、デスビ自体がとっても小さいので中心電極からローターにスパークしないで外周の電極に直接リークしてしまうんですね。
通常でしたら中心電極からローターへは接触しているので、ローターからは側方電極に簡単にスパークできます。1mm程度のギャップですからね。
でも、ローターにすら飛ばないで他の電極に飛んでしまうのですからタチが悪いです。
どうしても圧縮状態のところって要求電圧が高いので飛びにくいんです。
それを助長してしまうのが湿気なんですが、本来はそれを逃がすようにスリットがついています。
でも、それだけでは電極の具合が悪くなると役不足なんでしょう。
なので湿気逃しのためにキャップに4mmの穴を開けてみました。あえて電極の掃除はしていません。
これだけでスッキリ快適になったのでした。
梅雨を超えましたがちょっとブルブルすることはあっても止まってしまったり、エンジン再始動できないことは皆無になりました。
ちなみに、ベンツでこのタイプの2箇所スパークさせるデスビを使っているのはこのM119エンジンだけらしいです。
500E・400Eに乗っている方は是非試してみる価値はあります。
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