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ちんちら

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2019年6月18日 (火)

カーエアコンを科学する(配管編)・・・第四章。

ガス入れのコツ。

エアコンの配管を外した時にはレシーバードライヤー(リキッドタンク)を交換するのが一般的です。
交換しなかったせいで不具合が出て再度ガス入れするのは避けたいですからね。

S20188922

そしてガス入れ前のちょっと一工夫です。
特にレシーバードライヤーを交換した時には特に重要です。

交換してそのまま放置だったら交換した意味がなくなってしまいます。
交換作業は配管が完成してから最後に行います。
先に交換して配管開放したままだった場合には、乾燥剤が水分を吸いきってしまうのでもう一度交換しないとなりません。





すぐにガスを入れたいところですが、エンジン掛かっていないとガスを入れることが出来ないので、エンジン作業も並行してやっている場合にはガスを入れることが出来ません。
ですが、レシーバードライヤー内には乾燥剤が入ってるので吸湿前にガスを入れたいところです。


まず最初にやるべきことは配管内の真空引き。

S20188925

真空ポンプの限界まで引いた後一旦停止。

そのまま数値が変動しないことが確認できたらさらにポンプを20分から30分ほど回しっぱなしにします。

エアコン配管内には異物は厳禁、特に水分は完全除去しないとなりません。

気圧が下がると沸点が下がりますので真空状態では常温で水が沸騰します。
そのために真空状態での放置が大事なんです。

ポンプを止めてからさらに1時間以上放置します。
ここでさらに圧力の確認です。
変動無ければまた数分間ポンプを回します。

ここまでは普通にやる作業です。

ですがここでもう一工夫。



真空引きが終わったらそのままガスを入れちゃいます。ちょっとだけ


この際にとっても便利なのがいつも使っている4バルブのマニホールドゲージ。
エイシンの安物ですがメーターだけいいものに交換してあります。

 

そしてもう一つ便利な部品。

S20188928

この高圧ポートに繋がってる部品は接続した後から虫バルブを押すことができるものです。
R134a用では当たり前ですがR12用はあまり見かけません。

これを使わないとエンジンルームオイルまみれになってしまいますし、高圧ホース外したときに火傷したりします。





正圧になる位まで入れたらまた真空引き、二回繰り返したら缶のガス圧で入るところまでガスを入れておきます。

S20188927

大体3kg/mm位に落ち着くと思います。
正圧になっていれば大気中の水分が混入することがないので安心です。

ここまでやればエンジン組むまで長期間放置しても大丈夫です。
後はエンジン掛かってから正しい圧力になるまでガスを入れればいいだけ。


エアコンのシステム内に空気が空気が入っていけないのは、エアコンシステム内の実質的な体積が減ってしまうからです。

エアコンの冷媒は圧縮すると完全に液体になります。
ですが空気は液体になりません。

空気が入ると液体にならないのでその分全体の圧力が上がってしまいます。
当然コンプレッサー含めて全ての所に負担が掛かります。
そして圧力が上がる分全体の温度も上がります。
勿論水温も上がります。

さらに、冷媒が液体から気体になる際の気化熱で冷やす訳ですが、液化していない分だけ冷却性能も下がります


水分が混入してはいけない理由はまた違います。

冷媒が気化する温度は氷点下です。

すると水分が凍結します

凍結して経路が詰まると当然冷えなくなります。
詰まらなくても経路が狭まると冷却能力が下がります。


結局空気が入っても水分が入っても冷却性能は下がるんです。
だからガスを入れなおすだけでも直ってしまうときがある訳です。






順番が前後しますが次回から技術偏です。
素人が判り易く説明します。



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